TOEFLリーディングでスコアが伸びない人必見「速く・正確な」読み方の9つのポイント

TOEFLのリーディングセクションは、多くの受験者にとって難関です。
長文・専門用語・複雑な設問、そして時間との戦い。どれか一つでも苦手意識を持っている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、TOEFLリーディングを克服するために、すぐに実践できる9つのアプローチをご紹介します。どの項目も、英語に少し不安がある方でも無理なく始められる工夫ばかりです。

ぜひご自身の学習に取り入れて、確かな読解力と得点力を育てていきましょう。

1. TOEFL独自の設問タイプを理解する

TOEFLでは、設問タイプに応じて読むべきポイントが変わります。

以下の表は、主な設問タイプの一覧です。それぞれの特徴を押さえておくと、解答時の判断が格段に速くなります。

設問タイプQuestion Phrasing(例)所要時間(目安)難易度
Vocabulary(語彙)“The word ____ in paragraph 3 is closest in meaning to…”60秒★☆☆
Detail(事実情報)“According to paragraph 1, what…”90秒★★☆
Negative Detail(否定情報)“The author mentions all of the following EXCEPT …” / “Which of the following is NOT mentioned…”120秒★★★
Inference(推論)“Which of the following can be inferred about …?” / “Paragraph 5 suggests that…”90秒★★☆
Rhetorical Purpose(筆者の目的)“Why does the author mention…” / “In paragraph 2, the author discusses ___ in order to…”90秒★★☆
Sentence Simplification(文の言い換え)“Which of the following best expresses the essential information in the highlighted sentence?”120秒★★★
Insert Text(文の挿入)“Where would the following sentence best fit in paragraph 5?”120秒★★★
Reference(指示語の参照)“The word they in paragraph 3 refers to…”60秒★☆☆
Prose Summary(要約)“Complete the summary by selecting the THREE answer choices…”150秒★★★
Fill In A Table(表の完成)“Match the statements to the correct categories in the table…”150秒★★★

設問を見て「これは推論問題だな」と判断できるようになると、本文をどう読むか、どこに注目すべきかが明確になります。

2. 設問タイプに応じた「読み方の切り替え」を意識する

各設問には、それぞれ特有のアプローチがあります。

以下は代表的なタイプに対する読み方のポイントです。

  • 語彙問題:該当単語の前後2文を丁寧に読む
  • 事実情報:該当段落を正確にスキャンする
  • 推論問題:文と文の「つながり」や「暗示」に注目する
  • 言い換え問題:文全体の主旨とキーワードの一致を確認する
  • 要約問題:各段落の中心テーマをつかんでから選択肢を吟味する

読み方を目的別に切り替える練習をすると、限られた時間内でも必要な情報だけを素早くキャッチできるようになります。

3. 段落ごとに要約する練習で「構造理解力」を磨く

TOEFLリーディングでは、文章の意味を一気に把握するのが難しいと感じることもあるでしょう。

そこで有効なのが、段落ごとに「要点を自分の言葉でまとめる」トレーニングです。
おすすめは、「この段落を小学生に説明するとしたら、どう言えばいいか?」と問いかけることです。

たとえば、以下のような段落を読んだとします。

Volcanic eruptions have played a significant role in shaping Earth’s climate over geological time. When a major eruption occurs, vast quantities of ash and sulfur dioxide are ejected into the atmosphere. These particles can reflect sunlight and lead to a temporary cooling of the Earth’s surface. Notable examples include the 1815 eruption of Mount Tambora in Indonesia, which led to the “Year Without a Summer” in 1816 across parts of Europe and North America.

この段落を「かみ砕いて」要約すると、たとえばこんな形になります。

「火山の噴火は昔から地球の気候に影響を与えてきたらしい。特に空にまき散らされた灰とかガスが、太陽の光を反射して寒くなることがある。1815年のタンボラ火山の噴火では、実際にその年の夏が来なかった国もあったらしい。」

このように内容を自分なりに整理することで、読解の軸がぶれず、設問にも対応しやすくなります。
特に、文章のおおまかな概要を理解しておくことで、上で説明した「Inference(推論)」や「Rhetorical Purpose(筆者の目的)」、「Prose Summary(要約)」などの問題に対処しやすくなります。

4. 単語は「分解」して意味を推測する習慣をつける

TOEFLでは、知らない単語が必ず出てきます。しかし、辞書を使えない本試験では、意味を文脈や語構造から推測する力が求められます。

このとき役に立つのが「語のパーツ」を利用する方法です。

例えば:

  • prefix(接頭辞):ex-(外へ)、pre-(前に)、sub-(下に)
  • root(語根):spect(見る)、graph(書く)、bio(生命)
  • suffix(接尾辞):-tion(名詞化)、-able(〜できる)、-ive(〜な性質の)

このように考えると、“subterranean” という語を初めて見たとしても、

sub(下)+ terra(地球)+ -ean(〜に関連する)
→「地下の」「地中の」という意味だと推測できる可能性があります。

こうした「分解の技術」は、特に語彙問題や要約問題で威力を発揮します。

5. 語彙問題は「選択肢より前後の文脈」に注目する

語彙問題では、単語そのものだけでなく、その語が使われている文の前後の流れや状況に注目しましょう。
辞書的な意味を思い出すだけでは、正確な答えを導けないことも多いからです。

例えば、次の文章を読んでみましょう。

During the archaeological expedition, the researchers carefully extracted several artifacts from the cave walls without damaging the surrounding sediment. These items were then cataloged and transported to the university laboratory for further analysis.

設問:The word “extracted” in the passage is closest in meaning to:

a. created
b. removed
c. examined
d. replaced

この文では、研究者たちが洞窟の壁から遺物を傷つけずに取り出したという状況が描かれています。
文脈から考えて、「extract」は「何かをある場所から取り除く(取り出す)」という意味で使われていることがわかります。

つまり、この場合の “extract” は “remove”(取り除く) が最も自然で正しい選択です。

選択肢の意味:

a. created(作り出した):真逆の意味。不正解。
b. removed(取り除いた):文脈に一致。正解。
c. examined(調べた):行為の後半には当てはまるが、“extracted” の意味ではない。
d. replaced(戻した・交換した):これも意味が異なる。不正解。

このように、単語の意味だけを見るのではなく、

  • 何が起こったのか(行動)
  • どこから/どのようにして行われたのか(状況)
  • その結果どうなったのか(結果)

といった文脈全体に注目することで、選択肢の正誤を正確に判断できるようになります。

特にTOEFLでは、同義語が複数ある単語を文脈に応じて正しく解釈する力が問われるため、この「前後関係から読む力」が非常に重要です。

6. 修飾語の違いに注意して「微差を見抜く目」を養う

TOEFLでは、選択肢の中で形容詞や副詞などの修飾語の違いが「正解・不正解」を分けることがよくあります

たとえば、以下のようなニュアンスの違いを見逃さないようにしましょう

  • X has “some impact”(ある程度の影響)
  • X has “tremendous impact”(非常に大きな影響)
  • X has “minimal impact”(ごくわずかな影響)

本文に「significant impact」と書かれていた場合、“some impact”や“minimal impact”は不正解となります。


正解を選ぶためには、本文中の表現と選択肢がどれだけ「一致」しているかを、言葉のレベルで丁寧に比較しましょう。

7. 同じ問題を2回以上使って「理解の深さ」を確認する

模試サンプル問題を一度解いて、「間違えた」とだけ記録して終わっていませんか?

それではせっかくの練習も半分しか活かせません。

2回目以降の復習で特に大事なのが、間違えた原因の「具体的な言語化」です。以下のようなポイントをチェックしましょう。

間違えた原因のチェックポイント

  1. 本文の読み違いか?
    例:「段落全体の趣旨は読めていたが、細かい数値や例の読み落としがあった」
  2. 設問の意図を誤解したか?
    例:「“NOT”というキーワードを見逃して、逆の答えを選んでしまった」
  3. 語彙の理解不足か?
    例:「選択肢の単語の意味が曖昧だったので、雰囲気で選んでしまった」
  4. 選択肢の違いが見抜けなかったか?
    例:「正解とほぼ同じ意味だと思った選択肢を選んだが、実は微妙な修飾語で意味が変わっていた」
  5. 本文の該当箇所を見つけられなかったか?
    例:「キーワードが分からず、関係のない段落を読んでいた」

このように一問一問について「なぜこの選択をしたのか」「何を読み違えたのか」を深掘りしていくことで、次回同じミスを避けるための具体的な行動が見えてきます。

2回目に同じ模試を解いた際に、「あ、ここは前回間違えたところだ」と気づけることも、大きな学習効果につながります。

8. 時間を意識して「完璧主義」を手放す

TOEFLリーディングは、限られた時間で高密度の情報を処理しなければならない試験です。すべてを丁寧に読んで、全問を完璧に答えようとすると、逆に失点につながることもあります。

本番を想定して、設問ごとの時間配分(例:1問90秒以内)を意識しながら練習することが重要です。

特に解き進める中で「迷ったら飛ばす」「時間をかけすぎない」判断力を身につけておくと、試験本番での焦りを大きく軽減できます。

9. 疲れたときは「短文+1問」の集中練習を取り入れる

リーディングの練習では、長文ばかり解くのではなく、短文に絞った集中トレーニングを取り入れることも有効です。

たとえば、100〜200語程度の文章に対して、設問1問だけをじっくり解く練習をすると、次のような利点があります。

  • 本文と設問の対応関係が明確に見えてくる
  • 選択肢の根拠を探す習慣が身につく
  • 読解の「質」を高めるトレーニングになる

時間をかけてでも正確に読み取る力をつけるために、あえて「量より質」を重視する時間も作りましょう。

おわりに

TOEFLリーディングは「スピード」「理解力」「分析力」の3つが試されるセクションです。

これらの力は、正しい方法と積み重ねでかならず伸ばせるスキルです。

今回ご紹介した9つのポイントの中から、まずはひとつだけでも、ご自身の学習に取り入れてみてください。

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