【英検1級・TOEIC満点】英語リーディングでスコアアップする読み方のコツ4選

1. スキミングとスキャニングの活用

スキミング(Skimming)とは

スキミングは、文章全体の概要を把握するために素早く読む方法で、読む文章の詳細を一つ一つ追うのではなく、概要を理解したいときに便利な読み方です。
全体の要点や主要なポイントをつかむことが目的で、どの部分を詳しく読むべきかを判断できます

スキミングの手順

  1. タイトルと見出しを読む:まずは文章のタイトルと見出しを読むことで、文章の大まかなテーマや構成を把握します。
  2. 冒頭と結論を読む:各段落の最初と最後の文を読むことで、その段落の要点を理解します。特に、序論と結論は文章全体の概要を把握するために重要です。
  3. 太字や斜体の部分を確認する:重要なキーワードやフレーズが強調されていることが多いため、これらを確認することで重要な情報を把握します。

リーディングに苦手意識がある方には、スキミングではなく、次に紹介する「スキャニング」と「精読」のトレーニングがおすすめです。
「読解問題で意味を読み違えて点数が伸び悩んでいる」「解説を読めばわかるのに初見では意味を取り違える」といったケースでは、「雰囲気で」読むクセがついているかもしれません。
一つ一つの単語を機械的にあてはめるのではなく、文脈の中で柔軟に解釈する練習をしましょう。

スキャニング(Scanning)とは

スキャニングは、特定の情報を見つけるために文章を素早く読む方法です。
リーディング問題で設問に対する答えを探す際に有効です

スキャニングの手順

  1. 設問をよく読む:まずは設問を読むことで、何の情報を探すべきかを明確にします。設問に関連するキーワードやフレーズを頭に入れます。
  2. キーワードを見つける:設問に関連するキーワードを探し、それが文章内でどのように使われているかを確認します。
  3. 文章全体を目で追う:キーワードや関連情報を見つけるために前後の文章を素早く読み進め、関連する情報を抽出します。

2. コンテキストを理解する

英語のリーディング力を伸ばすためには、コンテキスト(文脈)を理解することが重要です。単語の意味が分からない場合でも、文脈を通じて意味を推測することができます
この方法は、特に長文読解において役立ちます

コンテキスト理解のポイント

  1. 前後の文脈を読む:不明な単語の前後の文を読むことで、その単語の意味を推測できます。文脈から推測する力を養うことで、辞書を使わずに読み進める能力が向上します。
  2. 同義語や対義語を探す:文章内で同じ意味や反対の意味を持つ単語が使われている場合、それらを手がかりにして意味を理解します。
  3. 例示や定義を確認する:筆者が具体例や定義を挙げることがあります。これらを利用して不明な単語やフレーズの意味を理解します。

次の文の意味がわかりますか?

“The arboreal creature, such as a monkey, lives in trees.”

この場合、「arboreal」という単語の意味がわからなくても、「such as a monkey」という具体例から、木に住む生物であることが推測できます。

3. 論理構造を把握する

英語の文章は、明確な論理構造を持っていることが多いです。
論理構造を理解することで、文章全体の流れや筆者の意図を把握しやすくなります。これにより、内容を効率的に理解でき、試験のスコアアップにもつながります。

論理構造のポイント

  1. 因果関係を見つける:文章内の「because」「therefore」「as a result」などの表現に注目し、原因と結果の関係を把握します。これにより、出来事や意見の背後にある理由を理解できます。
  2. 対比を理解する:対比の表現(「however」「on the other hand」など)を見つけ、異なる意見や状況を比較します。対比によって筆者の立場や主張が明確になることが多いです。
  3. 具体例を確認する:具体例を挙げることで筆者が主張を補強している場合、それがどのように関連しているかを理解します。具体例から一般的な結論を導き出すことで、文章の主旨を把握できます。

次の文章で、「具体例」はどこにありますか?

“Many people believe that exercise is beneficial. For instance, regular physical activity can improve cardiovascular health and boost mental well-being.”

この場合、「For instance」という具体例を示すフレーズが使われており、運動が心血管の健康や精神的な幸福感を高めることが示されています。これにより、運動の利点を具体的に理解できます。

4. 定期的な練習と復習

リーディング力を向上させるためには、定期的な練習と復習が欠かせません。さらに、読解のトレーニングは、すぐには効果が出にくいものです。試験対策をしている時など、もどかしいこともあるかもしれませんが、筋トレのように毎日の積み重ねが重要です
効果的な練習方法として、以下の方法をバランスよく取り入れましょう。

練習方法

  1. さまざまなジャンルの多読:様々なジャンルの英語文章を読むことで、語彙力や読解力が向上します。試験対策をする場合であっても、ニュース記事、小説、学術論文など、幅広いジャンルの文章を読むことをおすすめします。
  2. 難易度が高い文章の精読:一つ一つの文章をじっくり読み、詳細な理解を深めます。特に重要な部分や理解が難しい部分を丁寧に読み解くことで、深い理解が得られます。
  3. 模擬試験に挑戦:試験形式に慣れるために、定期的に模擬試験を行いましょう。時間内に解く練習をすることで、本番での時間管理の感覚がつかめます。

復習方法

  1. 間違えた問題の確認:模擬試験で間違えた問題を丁寧に見直し、なぜ間違えたのかを分析します。同じ間違いを繰り返さないように、問題の解き方やアプローチを見直しましょう。
  2. 語彙の強化:新しく学んだ単語や表現を覚えるために、単語帳を作成し、定期的に復習します。フラッシュカードやアプリを使って効率的に覚えることも効果的です。
  3. フィードバックを活用する:教師や友人からのフィードバックを受け取り、それをもとに改善点を見つけます。自分一人では気づけない問題点や改善点を見つけることができます。

具体的には、次のようなアプローチが有効です:

  • 異なるジャンルの記事を毎日一つ選び、スキミングを使って内容を把握します。
  • 難しい単語や表現をポストイットなどの付箋にまとめて、毎日チェックします。
  • 週末には、模擬試験を実施し、時間管理や解答スピードの練習を行います。

まとめ

英語のリーディング力を伸ばすためには、スキミングとスキャニングの活用、コンテキストの理解、論理構造の把握、そして定期的な練習と復習が重要です

具体的には、英語の文章を読む際にスキミングで概要を把握し、必要な情報をスキャニングで効率的に探す習慣をつけましょう
また、コンテキストを活用して意味を推測する力を養い、論理構造を理解することで文章の全体像を把握する力を身につけましょう

これらの方法を実践することで、リーディング力が向上し、試験のスコアアップにもつながるでしょう。 学習者の皆さんが、日々の学習にこれらのテクニックを取り入れ、効果的に英語力を向上させられることを願っています!

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