【TOEIC満点】英語の聞き流しの正しい方法は?リスニングを得意にする練習方法

1. 全部聞こうとしなくてOK、気軽にたくさん聞こう

今日は疲れて何もできない!という日こそ、ひとまずスマホの再生ボタンを押してみましょう。
一度押せば、あとは途中で寝てしまってもOKです。リスニングに苦手意識がある方ほど、英語を聞くことそのものにハードルを感じて、なかなか勉強を始められないという状態に陥りがちです。しかし、リスニングほど、(精神力とは別に体力的な意味で)楽に学習を始められるものはないんです。

リスニング能力を向上させるには、圧倒的な量が必要です
リーディングの練習に「多読」と「精読」の両方が欠かせないように、リスニングの練習にも「多聴」と「精聴」が欠かせません。

まずはYouTube動画やPodcast等を使って、できるかぎり常に英語を聞きましょう。特に表現を学ぼうとせず、日本語字幕をつけてエンターテインメントとして視聴するのがおすすめです。そうするうちに、「よく同じ表現が出てくるな」「この単語を聞いたことがある」と気づける日がくるはずです。

  • まずは量が大事
  • 「聞き流すだけ」で言語を習得することはできません。しかし「聞き流すくらいの軽い気持ちでたくさん聞く」ことで初めて、英語を聞いて理解できるようになります
  • 大量の音声インプット」と「単語や文法の基礎学習」を並行して行うことで、英語の音声を理解できる瞬間が増えていきます。 まずは気楽にたくさん聞きましょう。

2. 少しだけレベルが高い英語を聞こう

では、どんな英語を聞けばいいのでしょうか?
まずは現在の英語レベルより一段階だけ難しいレベルの英語を聞きましょう。具体的には、あなたのリスニング力が中学英語のレベルなら、英検準2級〜英検2級レベルのリスニング教材を聞きましょう。TOEIC700点レベルなら、TOEIC800点レベル用の教材や英検準1級レベルに挑戦してみましょう。

というのも、現在理解しているレベルを少し上回る難易度の内容を学ぶことで、無理なく理解の範囲を広げていくことができるからです。

例えば、まったく学習したことのないアラビア語を、ただ音声を聞くだけで学習する場合を想像してみましょう。アラビア語の知識がまったくない状態で聞いても、何を話しているかわからないはずです。そこから言葉の意味や文法規則を学びとることには果てしなく長い年月がかかります
では、すでに少し単語や文法を知っている言語で簡単な音声を聞く場合はどうでしょうか。知らない言葉があっても、前後の文脈からわからない単語の意味を想像して、話している内容をなんとなく理解できるはずです

つまり、「半分以上の単語はわかるけれど、少しわからない部分がある」という状態で、たくさんの音声を聞いて学習するのが効果的です。その点で、英語レベルごとに級がわかれている英検対策用の教材は、とても使いやすくておすすめです。

  • 理解可能なインプットを継続することで、自然と語彙や文法の知識を増やし、言語能力を向上させることができます

3. 字幕と音声をあてはめる意識で聞こう

英語字幕をつけた状態で音声を聞き、意味がわからなくても、字幕と音声をパズルのようにあてはめる意識で聞いてみましょう。そうすることで、英語特有のリズムやイントネーションに慣れることができます。

例えば、英語は日本語よりもはっきりとした抑揚があり、書かれた音が発音するときに消失する場合も多くあります。英語をたくさん聞き流すことで、このような傾向を自然に学びとることができます。

私は、英語を学習するときに、ドラマやYouTube動画を「英語音声」と「英語字幕」で聞くことを習慣にしていました。最初は字幕を目で追うことさえできませんが、繰り返し視聴することで、字幕の文字と音声がパズルのようにあてはめられるようになり、音に合わせて字幕を目で追えるようになっていきます。そうすると、アクセントの位置や抑揚のパターンが少しずつわかるようになります。

さらに、このような練習を通して、すでに知っている単語を音声に当てはめるのではなく、音声パターンの中から単語らしいカタマリを聴き出す意識が身につくはずです。

  • リスニング力を伸ばすために本当に重要なのは、単語を聞きとろうとするのではなく、音をそのまま聞こうとする意識です。これにより、音声パターンの認識力が向上し、実際の会話でもより自然に英語を理解できるようになるはずです。

4. 文脈から意味を推測しながら聞こう

リスニング練習を続けることで、文脈から意味を推測する力を養いましょう。たとえ単語や文法が完全には理解できなくても、話の流れや前後の文脈から、意味を推測する能力がついてくるはずです。

私がリスニング練習を続ける中で特に効果的だったのは、英語のテレビ番組やドラマを英語字幕つきで視聴することでした。英語字幕をちらっとみつつ、登場人物の表情やシチュエーションをもとに何と言っているかを推測しながら、たくさんの英語を聞くようにしました。これによって、実際の会話でも文脈を利用して意味を理解する能力が大幅に向上していきました。
そして、試験のリスニングなどで「一部わからない部分があると、そこで一旦思考停止してしまう」ということがなくなりました。「わからなくても聞き続けること」に慣れていったためです。

  • 文脈から意味を推測する力は、言語学習において重要なスキルです。リスニング力の向上だけでなく、リーディング力の向上にもつながります。

5. リアルな発音や言い回しを真似して発音しよう

リスニングを通じて、ネイティブスピーカーの発音や自然な言い回しを学びましょう。教科書や辞書には載っていない、日常生活で使われる生きた英語を身につけるためには、実際の会話を聴くことが不可欠です

私が英語学習を始めた頃、教科書の英語と実際の英会話の違いには本当に戸惑いました。よく使われる単語も違い、何より発音がまったく違うように感じて大きなショックを受けたことを覚えています。
そこで、映画や海外ドラマを日常的に視聴して、ネイティブスピーカーがよく使うフレーズや発音を真似するようにしました。これにより、教科書では学べないリアルな表現を身につけることができました。

とはいえ、教科書や辞書の例文を学ぶことも重要です。それらの「例文」は、文法や単語を学ぶために、理解しやすいシンプルな表現となるように工夫されているのです。
それらの例文と合わせてリアルな英語のリスニングを続けることで、自然な発音やイントネーションを身につけることができるはずです。

おすすめの練習方法

(1)耳が自由な時間は英語を常に流す

通勤時間や家事の合間など、スキマ時間を利用して英語のポッドキャストやオーディオブックを聞く習慣をつけましょう。YouTubeやNetflixの動画、ポッドキャストのラジオで、「travel」「history」「fashion」など、自分が興味のある単語で検索してみましょう。

(2)自分の実力を知り、ちょっと高いレベルの教材を選ぶ

どんな対策も、まずは自分の実力を知るところから始まります。まずは英検やTOEICの書籍をチェックしたり、実際に受験してみたりして、今のリスニング能力がどのくらいなのかを把握しましょう。そして、自分のレベルよりも少しだけ難しいレベルの教材を選べば、実力アップにはちょうどいい選択となるはずです。

(3)字幕つき動画を活用する

英語字幕つきの動画を視聴することで、耳と目で同時に学習できます。初めは字幕を見ながら視聴して、聞いたことのある単語があったらラッキー!というレベルで大丈夫です。

(4)英語の抑揚やリズムに慣れよう

最初からすべてを理解しようする必要はありません。まずは音楽を聴くときのように、シンプルに音を聴きましょう。英語が「いつもの聴き慣れた音」という感覚になって、少しずつ耳になじんでいけばOKです。

(5)真似して自分で発音してみる

聞いた音声をそのまま繰り返して発音する「オーバーラッピング」という練習をすることによって、発音やイントネーション、リズムの特徴をつかめるようになります。

まとめ

文法や単語の理解が不十分な状態であったとしても、リスニング練習を継続することはとても重要です。英語のリズムやイントネーションに慣れることで音声パターンを自然に習得し、理解可能なインプットを通じて語彙や文法の知識を増やすことができます。また、文脈から意味を推測する力の向上も期待できます。

英語学習において、リスニングは避けて通れない重要なステップです。具体的な練習方法を取り入れながら、継続的にトレーニングしましょう!

リーディングの学習方法についてはこちらの記事がおすすめです。

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